塾長ブログ

2024/11/25
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自己主張のバランスを考える:面接で求められる適切なアピールとは

面接や重要な場面で、自分の意見をしっかりと伝える自己主張は欠かせません。自己主張が弱いと、相手に「意欲がない」「自信がない」と思われることがあります。しかし、逆に自己主張が強すぎると「協調性に欠ける」「独りよがり」と受け取られる場合もあります。このバランスを取ることが、特に生徒にとって難しい課題です。今回は、自己主張のあり方や対策について考えてみましょう。



1. 自己主張が弱い生徒の場合


1.1 問題点

  •  ・自分の意見をはっきりと言えない
  •  ・相手に「やる気がない」と思われてしまう
  •  ・面接などでの評価が低くなる可能性がある


1.2 対策

  • ・日常生活で意識して意見を言う練習をする
      例えば、友達との会話で「自分はこう思う」と一言加えてみることから始めましょう。些細なことでも、自分の意見を口にする習慣をつけることが大切です。


  • ・簡潔かつ自信を持って伝える方法を練習する
      面接の練習では、短くてもよいので、自分の意見をしっかりと言い切る練習をしましょう。「私はこう考えます」と堂々と話すことが重要です。


  • ・結論から話す
      何を言いたいのかがわからないと相手に伝わりません。「私の長所は○○です」「高校で挑戦したいのは□□です」と最初に結論を示すことで、相手の印象に残りやすくなります。



2. 自己主張が強すぎる生徒の場合


2.1 問題点

  • ・自己顕示欲が強く見られ、協調性に欠ける印象を与える
  • ・相手を圧倒してしまい、逆に評価を下げる可能性がある
  • ・自分の話ばかりになり、相手の話を聞かない態度と受け取られる


2.2 対策

  • ・相手の意見をしっかり聞く
      自己主張が強い人ほど、相手の話を聞くことを忘れがちです。面接では一方的に話すのではなく、相手の質問にしっかり耳を傾け、質問に答える形で話を進めることが重要です。

  • ・「私」の話だけでなく「周りとの関係性」を強調する
      自分の意見を述べる際に、「自分がどう活躍したいか」だけでなく、「周りにどう貢献できるか」を含めて話すことで、協調性をアピールできます。

  • ・柔らかい言葉を使う
      「絶対に」「自分が一番」といった断定的な表現は避け、「これまでの経験を生かして」「皆と一緒に目標を達成したい」など柔らかい表現を意識しましょう。



3. 自己主張をバランスよくするためのポイント


3.1 長所と短所をバランスよく話す

 自己主張の場面では、自分の長所だけでなく短所にも触れることで、より人間味のある印象を与えることができます。例えば、「積極性が長所ですが、時に周りを見落としてしまうことがあります。今後はその点を改善していきたいです」といった形で話すと良いでしょう。


3.2 面接では「結論+根拠」で話す

 面接での自己主張は、「自分の意見」+「その理由や根拠」をセットで話すのが基本です。「私は〇〇な人間です」とだけ言っても説得力がないので、「これまでの経験から、〇〇な人間だと思います」と具体的な例を交えて話す練習をしましょう。


3.3 自己主張=相手への配慮

 自己主張とは「自分の意見を押し通すこと」ではなく、「相手にわかりやすく伝えること」です。相手がどう受け取るかを意識し、伝え方に工夫をしましょう。



まとめ


自己主張とは、自分の意見を堂々と伝える力であると同時に、相手に配慮した伝え方が求められるスキルです。面接の場では特に、自己主張のバランスが評価の分かれ目になります。普段から意識的に意見を発する練習をしつつ、相手の意見も大切にする姿勢を身につけましょう。

「自分を伝える力」と「相手を尊重する力」の両方を磨いて、面接だけでなく、将来のさまざまな場面で活かしていけるようにしたいですね。

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