塾長ブログ

2024/09/10
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叱られた後に成長するために大切なこと-自分の行動をどうジャッジするか

「おいしい話には裏がある」とはよく言いますが、おいしくない話にも裏があることがあります。たとえば、生徒が親や先生に叱られて、メンタルが落ち込むことはよくあります。このとき、重要なのはその後に自分がどう考え、どう行動するかです。

ある生徒は親や先生に対して暴言を吐き、自分の正当性を訴え、自分の反省点を全く見せようとしません。一方で、ある生徒は冷静に自分を見つめ直し、反省し、謝りに行くこともあります。この二つの姿勢は大きく異なりますが、違いは何でしょうか?そして、どちらが成長に繋がるのでしょうか?今回は、叱られた後に自分をどうジャッジし、成長に繋げていくかについて考えてみましょう。


◎叱られた後の行動-成長に差が出る理由


1. 自己正当化に走る生徒

 一部の生徒は、親や先生に叱られた後、まず自分の正当性を強調しようとします。「自分は悪くない」「あの時は仕方なかった」と、自己弁護を続け、相手の叱責を否定しようとします。この場合、叱られたことに対して感情的な反応を優先してしまい、自分の行動を冷静に振り返ることができません。結果として、反省の機会を逃し、同じ過ちを繰り返すことが多くなります。

  •  ・例: 「先生が間違ってる」「親がいつもそうだから」と、自分の責任を認めずに他者に責任を転嫁する。


2. 冷静に反省する生徒

 反対に、叱られた後に冷静に自分を見つめ直し、反省する生徒もいます。彼らは、まず自分の行動に何が問題だったのかを考え、素直に謝罪することができます。このような姿勢は、一見すると「成長した」と見えます。反省し、謝る行動は、自己の成長に大きく繋がるものです。しかし、それだけで終わってしまっては本当の成長には繋がりません。なぜなら、彼らが考えるべきことは、「なぜ自分が叱られたのか」という根本的な理由だからです。

  •  ・例: 「確かに自分が悪かった」「もう少し冷静に対応すればよかった」と、自分の過ちを受け入れる。


◎本当の成長に必要なこと


1. 叱られた理由を理解することが大切

 親や先生が叱る理由には、必ず意図があります。時には厳しく感じることがあったとしても、その根底には「生徒に成長してほしい」「正しい道を歩んでほしい」という願いが込められています。単に謝罪をするだけでなく、「なぜ自分は叱られたのか」「相手は何を伝えたかったのか」を理解することが、本当の成長には不可欠です。

  •  ・例: 「親や先生は、自分がもっと責任を持つ行動を取るように望んでいたのかもしれない」と、自分の行動を振り返る。


2. 自己反省と他者の意図をバランスよく考える

 自分の行動を振り返る自己反省は大切ですが、それだけでは足りません。相手が何を伝えたかったのか、何を改善すべきだったのかを深く考えることが、次のステップに繋がります。ここで重要なのは、単に「自分が悪かった」で終わるのではなく、「何を学び、どう行動を変えるか」を考えることです。

  •  ・例: 「ただ謝るだけではなく、次はどう行動すれば叱られずに済むのか?」と具体的な改善策を考える。


3. 叱られることを成長のチャンスと捉える

 叱られることは、誰にとっても気持ちの良いことではありません。しかし、叱られることを単なる「失敗」と捉えるのではなく、成長のためのチャンスと捉えることが重要です。「なぜ叱られたのか」を理解し、次に同じ失敗を繰り返さないようにすることで、徐々に自分自身が成長していきます。

  •  ・例: 「叱られるのは嫌だけど、そこから学べることがある」と、前向きに捉える姿勢が大切です。


まとめ


生徒が親や先生に叱られた後、どのように行動するかによって、その後の成長に大きな差が出ます。自己正当化をして他人のせいにする生徒もいれば、冷静に反省して謝る生徒もいますが、それだけでは本当の成長には至りません。重要なのは、なぜ自分が叱られたのか、相手は何を伝えたかったのかを理解し、その上で自分の行動を変えることです。

叱られることは決して悪いことではなく、成長のチャンスです。親や先生の言葉の裏にある意図を理解し、次に活かすことができれば、きっと自分の未来は明るくなります。これからも、叱られたときには冷静に振り返り、成長の糧にしていきましょう。

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