お小遣いが欲しいからバイトをしたい生徒へ
「バイトしてお金を稼ぎたいんです」
そんな声をよく耳にします。
自分のお小遣いを自分で稼ぎたいという気持ち、素晴らしいと思います。
バイトを通して社会に触れ、学びを得ることは確かに“社会勉強”の一つです。
しかし忘れてはいけないのは、学生の本業は“学業”だということ。
バイトが勉強の妨げになってしまっては、本末転倒です。
■お金を稼ぐということの本質
では、“お金を稼ぐ”とはどういうことでしょうか。
「頑張って働いたから」「時間を使ったから」…それも一理あります。
でも、もっと本質的なことがあります。
それは、お金とは“対価”であるということです。
■「対価」とは何か
お金をいただくということは、
「相手の役に立ったから」
「相手を助けたから」
「相手を喜ばせたから」
という価値の提供があったということです。
つまり、
✔️ お客様の困りごとを解決した
✔️ 誰かが手の回らない作業をサポートした
✔️ 誰かを笑顔にした
そんな“マイナスをプラスに変える働き”をしたからこそ、
“ありがとう”の気持ちが「お金」として返ってくるのです。
■バイトは「お金=労働時間」ではない
「〇時間働いたから、〇円もらえる」
確かにバイトは時給制なので、そう考えがちです。
しかしその時間、どれだけ誰かの役に立てたかが本当は一番大事なことなのです。
ただ言われたことだけをこなすのではなく、
「どうしたらもっと良くなるか」
「お客さんが喜んでくれるか」
そんなことを考えながら働くと、バイトは一気に“学びの場”に変わります。
■勉強と同じ。“価値ある行動”が未来につながる
勉強も同じです。
知識を得ていくことは、将来誰かを助けたり、役に立ったりするための準備です。
今は“対価”が見えにくくても、未来の自分の可能性を広げる投資なのです。
■まとめ:お金は「ありがとう」のカタチ
バイトをすること自体は悪いことではありません。
でも、「お金が欲しい」だけではなく、
「人の役に立ちたい」
「喜ばれる自分になりたい」
という気持ちを持てると、社会に出てからも必ず役に立ちます。
お金は“ありがとう”の形。
まずはその“ありがとう”をつくれる人になることが大切です。