砂漠化=砂が増える? その砂、活用できないの?
ニュースなどで耳にする「砂漠化」という言葉。
地球環境にとって深刻な問題として取り上げられていますが、
ちょっと視点を変えてみましょう。
「砂漠化=砂が増える」
ならばその“増えた砂”を活用できれば、逆に有効活用できるのでは…?
そんな“発想の転換”から今回は「砂漠化」と「砂の活用方法」について考えてみたいと思います。
■ 砂漠化って何?
まずは用語の整理から。
砂漠化とは単に砂が増えることではなく、
土地が乾燥し、植物が育たなくなることによって、地力(ちりょく)を失った土地が増えていく現象のことです。
原因は主に…
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・森林伐採
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・過剰な農業や放牧
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・気候変動による干ばつ
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・土地の使いすぎによる劣化
つまり、砂そのものよりも「土が砂のようになってしまった状態」が問題なのです。
■ とはいえ、砂が増えて困っているのも事実
使い道のない砂が広がることで、農作物が育たなくなり、食糧問題にもつながります。
ではその砂、何かに使えないのか?
■ 砂の活用方法ってあるの?
実は、砂の有効活用を目指した研究や取り組みはすでに世界中で行われています。
① 建設資材として使えないの?
意外に思うかもしれませんが、
砂漠の砂は細かすぎて建設には不向きなんです。
セメントに混ぜるには粒が丸すぎて結合力が弱く、
ビルや道路づくりに使うには“川砂や海砂”の方が向いています。
ただし、それを解決するための加工技術や特殊コンクリートの研究は進んでいます。
② ガラスやセラミックの材料として
ケイ素(Si)を含む砂は、ガラスの原料としても使えます。
特殊な処理をすれば、光ファイバーや電子部品の材料にも。
ただ、こちらも「質の良い砂」が必要となるため、砂漠の砂そのままではまだ研究段階。
③ 植物を育てるための「土」への再生
最近では、砂漠の砂にポリマーや有機物を混ぜて土壌のように変える技術も進んでいます。
たとえば、中国の「緑の万里の長城」プロジェクトでは、
砂を固めて畑に変える技術が開発されて実用化されています。
■ 砂は厄介者?それとも資源?
砂漠化によって広がっていく砂。
放っておけば人類にとって大きな脅威になりますが、
技術と発想次第で、それを資源に変えることも可能です。
いま目の前にある「問題」も、
見方を変えれば「未来の可能性」に変わるかもしれません。
■ 最後に…
これからの時代、
“あるものを減らす”ではなく“あるものを活かす”という考え方が重要になるでしょう。
砂もそのひとつ。
厄介者に見える砂を、いかにして味方につけていくか。
そんな視点で未来を考えていくのも、これからを生きる子どもたちには必要かもしれませんね。