雹(ひょう)が降るときは雷が鳴る?その関係と雹の正体とは?
春や夏の午後、突然空が真っ暗になり、ゴロゴロと雷の音――
「これはくるかも」と思った矢先、バラバラと氷の粒=雹(ひょう)が降ってきた…なんて経験をした人もいるかもしれません。
でも、ふと疑問に思いませんか?
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・なぜ雷が鳴っているときに雹が降るのか?
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・しかも、なぜ雨でも雪でも霰(あられ)でもなく、"雹"なのか?
今回はそんな「雹(ひょう)」のナゾに迫ってみましょう。
■ 雹とは何か?霰や雪とは何が違う?
まず、「雹(ひょう)」とよく似たものに霰(あられ)があります。
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・霰(あられ)は、直径が5mm未満の氷の粒。
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・雹(ひょう)は、直径が5mm以上の氷の塊を指します。
ゴルフボールサイズのものもあるほど。
つまり、サイズの違いで名前が変わるわけです。
ではなぜ、そのような大きな氷の塊が空から降ってくるのか?
■ 雹はどうやってできるの?
雹が生まれる条件には、次のような大前提があります。
✔️ 非常に強い上昇気流が発生していること
✔️ 雲の中が冷たくて、水滴が凍りやすいこと(氷点下)
✔️ 上昇・下降を繰り返せる雲の中にあること
これはまさに「雷雲(積乱雲)」の中です。
積乱雲の中では、水滴が何度も上昇と下降を繰り返すことでどんどん大きくなり、氷の層が何層にも重なっていきます。
まるでロールケーキのように層が重なっていき、
ある程度の大きさ・重さになると、上昇気流でも支えきれなくなって一気に落ちてくるのです。
これが雹です。
■ 雷との関係は?
雷が鳴っているとき=積乱雲が発達している証拠です。
この積乱雲こそが、雹を生み出す母体。
だから雷が鳴っているときに雹が降るのは、まさにセットで起きる自然現象なのです。
■ なぜ雹で、雨や雪ではないのか?
雹が降る条件は、ざっくり言えばこの3つ。
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・上昇気流が超強力
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・雲の中が氷点下
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・水滴が何度も凍っては大きくなる環境がある
通常の雨や雪はそこまでの激しい条件がありません。
また霰は、比較的穏やかな上昇気流で生まれる軽い氷の粒。
でも「雹」の場合、雷をともなう強烈な積乱雲のパワーがなければ生まれないのです。
■ まとめ:雹が降るときは、空の中が大混乱している証拠
雹が降る=雷雲が大暴れしているサイン。
天候が急変する合図でもあります。
雹が降ってきたら、屋外にいるのはとても危険です。
傘は役に立ちません。建物の中や車の中に避難を。
そして空を見上げながら、
「今、上空では水滴が氷になってグルグル回っているのか…」
と少し想像してみるのも、面白いかもしれませんね。