「わかりません」と言えない生徒へ 〜そのプライド、本当に必要ですか?〜
勉強をしているとき、「わかりません」と口に出すことが負けだと思っている生徒は意外と多いです。プライドなのか、恥ずかしいからなのか、はたまた自分ができないと認めたくないからなのか――理由は様々かもしれませんが、これは勉強をする上で大きな「障害」になります。
「わからない」を隠すことで起こる悪循環
「わからない」と言えない生徒の多くは、自分でなんとか解決しようとして10分、20分と時間を費やしてしまうことがよくあります。その時間、何かが進んでいるのでしょうか?
- ・問題は解けないまま時間だけが過ぎる。
- ・一つの問題に固執して、他の勉強が進まない。
- ・わからないまま放置し、結局理解が深まらない。
これでは、せっかくの勉強時間が無駄になってしまいます。そして、「自分はできない」というネガティブな気持ちだけが残り、勉強への意欲も低下してしまうのです。
「わかりません」と言うことは負けではない
「わかりません」と言うことは決して負けではありません。むしろ、その一言で学びのスタートラインに立つことができます。分からないことを素直に認め、早く解決することで次に進めるのです。
勉強とは、トライ&エラーの繰り返しです。
- ・わからない → 解決する → もう一度解いてみる
このサイクルを何度も回すことで、確実に自分のものになります。
「わからない」と言わずに時間を浪費するよりも、一度解決して次に進む方が何倍も効率的です。
どうすれば「わからない」と素直に言えるか?
では、「わからない」と言えない生徒がその壁を乗り越えるためにはどうすればよいのでしょうか?
1. 「わからない」は成長のチャンスだと考える
「わからない」ということは、新しいことを学ぶチャンスです。今わからなくても、それを理解すれば確実に一歩前に進めるとポジティブに捉えましょう。
2. 時間を区切って解く習慣をつける
「わからない」ときは、自分の中でタイマーをかけるように意識してみましょう。「5分考えて解けなければ先生に質問する」と決めておけば、無駄に時間を費やすこともありません。
3. 質問することは成績アップへの近道だと知る
質問することで理解が早まり、次の問題もスムーズに解けるようになります。質問する生徒ほど成績は伸びやすい、という事実を知るだけでも、質問に対する意識が変わるでしょう。
4. 周りの目を気にしない
「こんなことを質問したら恥ずかしい」と思う必要はありません。質問をしないままでいる方が、むしろ自分の成長を止めてしまうことになるのです。
最後に
「わかりません」と言うことは、決して恥ずかしいことでも、負けることでもありません。それは「できる自分」に近づくための第一歩です。時間を無駄にせず、一つひとつを早く解決し、どんどんトライ&エラーを繰り返しましょう。
勉強は「素直さ」が何より大事です。わからないことを認める勇気があれば、きっと成績も上がり、未来は大きく変わるはずです。