自習時間の使い方を間違えると大きな損!時間に余裕がありすぎると覚えられない理由とは?
生徒が自習をするとき、時間の使い方が上手な生徒と、そうでない生徒に大きな差が生まれます。時間の使い方が上手な生徒は、効率的に勉強を進め、短い時間でも成果をあげられるのですが、時間の使い方を間違えている生徒は、結果として無駄な時間を過ごしてしまうことが多いです。特に、何かを覚えようとする時、時間に余裕があると思うと「たっぷり時間があるから大丈夫」と考えがちですが、それが実は全く逆だということをご存知でしょうか。
今回は、時間がありすぎるとなかなか覚えられない理由について考えてみたいと思います。
1. 時間があると「やれる」と錯覚してしまう
1. 「たっぷり時間がある」という油断
自習の時間がたっぷりあると、ついつい「まだ時間があるから大丈夫」と油断してしまいがちです。最初はゆっくりと勉強を始め、気がつけば時間が半分以上過ぎていたりすることも少なくありません。こうした時間に余裕がある状況では、集中力が分散しやすく、目の前の課題にしっかり向き合えないことが多くなります。
- ・例: 例えば、漢字や英単語を覚えようとするときに、「2時間もあるから余裕」と思っていると、最初の30分は何となくぼんやりしてしまい、結局最後の方に焦って一気に覚えようとすることになり、覚える内容も浅くなります。
2. 緊張感がないと集中できない
時間がたっぷりあると、どうしても緊張感が欠けてしまいます。「時間があるから、あとで本気を出せばいい」と思い、だらだらと進めてしまうことで、集中力が保てなくなります。特に、スマホや周りの環境に気が散りやすい状況では、時間を無駄に使ってしまうことが多くなるのです。
- ・改善策: 時間に余裕があっても、短時間で集中して取り組む目標を立てることが大切です。「今から30分でここまで覚える」といった短期的なゴールを設定することで、集中力を高めることができます。
2. 短い時間で覚える方が効率的
1. 時間制限がある方が集中力が上がる
実は、時間が限られている状況の方が、集中力が高まりやすく、効率的に覚えることができます。時間が短ければ、「今、この時間内で覚えなければならない」と脳が緊張感を持ち、情報を効率的に記憶しようとするからです。たくさんの時間を使うことが良いわけではなく、短い時間でいかに集中して覚えるかがポイントなのです。
- ・例: 「あと10分しかない」という状況になると、驚くほど集中して覚えられることがよくあります。このように、時間を限ることで脳のパフォーマンスが最大限に引き出されます。
2. 長時間ダラダラ勉強は逆効果
逆に、長時間ダラダラと勉強していると、集中力が低下し、覚えたこともすぐに忘れてしまいます。人間の集中力は限られており、長時間の勉強を続けると、記憶の効率がどんどん落ちていきます。短期集中で取り組む方が、記憶にも定着しやすいということが、実際に証明されています。
- ・改善策: 自習をする際には、勉強時間を短く区切り、「30分ごとに休憩を取る」など、時間制限を設けて取り組むことで、記憶の定着が向上します。
3. 時間がありすぎると「焦り」がない
1. 焦りが生まれないと行動が遅くなる
時間がたくさんあると、「まだまだ時間がある」という心理が働き、結果として行動が遅くなってしまいます。逆に、時間が限られていると、「今やらないと間に合わない」と焦りが生まれ、自然と行動がスピーディーになります。この焦りこそが、勉強の効率を高める重要な要素です。
- ・例: テスト前日に短い時間で集中して一気に覚えられることがあるのは、この焦りのおかげです。だからこそ、普段の自習でも「今やらなければならない」という緊張感を持つことが大切です。
2. 時間を決めて取り組むことで成果が出やすい
時間が無限にあるかのように感じると、どうしてもペースが遅くなり、結果として何も進まないという状況に陥ります。しかし、「あと10分でここまでやる」という目標を決めると、自然と集中力が高まり、成果が出やすくなります。このように、時間制限をうまく使うことで、勉強の効率を上げることができるのです。
- ・改善策: 自習の時は、必ず時間を区切って目標を立てる習慣をつけましょう。「何分でどれだけ覚える」と決めることで、自然と集中力が高まります。
まとめ
自習の時間をどう使うかで、成果が大きく変わります。時間がありすぎると、油断や緊張感の欠如から、覚えることに時間がかかってしまうことがよくあります。反対に、短い時間で集中して取り組むことで、脳のパフォーマンスを最大限に発揮し、効率よく覚えることができます。
勉強においては、時間の長さではなく、質が重要です。時間がたっぷりある時こそ、短い時間に区切って集中して取り組むことを意識しましょう。「今、ここでやる!」という気持ちが、最終的には大きな成果を生むのです。