塾長ブログ

2024/10/08
ブログ

お小遣いを自己投資に使うという発想を持つ大切さ-決意の違いが未来を変える

多くの生徒に「お小遣いを何に使っていますか?」と尋ねると、ほとんどの場合、参考書や問題集を買うという発想は出てきません。お小遣いは遊びや趣味に使われ、学習への自己投資にはなかなか結びつかないのが現状です。理由を聞いてみると、「勉強に必要なものは親に頼めば買ってもらえるから」と口を揃えて答える生徒が多いです。

確かに、親が買ってくれるのはありがたいことですが、自分で買うか親に買ってもらうかでは全く意味が違ってきます。この違いには、決意と覚悟が関わってきます。今回は、お小遣いを自己投資に使うことの重要性について考えてみましょう。


1. 自分でお金を使うことが持つ意味


1. 親に頼れば簡単に手に入る

 生徒の多くが、「勉強に必要なものは親に言えば買ってもらえる」と考えています。確かに、親が子供の学習のためにお金を使ってくれることはありがたいことです。しかし、そのお金に対して、生徒自身の責任感が生まれにくいのも事実です。親が買ってくれると、「手に入るのが当たり前」という感覚になり、そのものをどう活用すべきか深く考える機会が少なくなります。

  •  ・例: 親に頼んで買ってもらった問題集を生徒が使わないまま放置するケースは少なくありません。自分で買ったものではないため、その価値を十分に感じていないのです。


2. 自分のお金で買うことの決意

 一方で、自分のお小遣いを使って参考書や問題集を購入することには、全く違う重みがあります。自分で稼いだお金やお小遣いを使うことで、その選択には覚悟と決意が伴います。「これを買ったからには、しっかりと活用しなければいけない」という責任感が生まれ、自然と勉強に対する意識が高まります。お金を使うこと自体が、一つの大きな決断となるのです。

  •  ・例: 自分のお小遣いを使って問題集を買った生徒は、それを活用し、結果を出すためにより一層努力する傾向があります。お金を投じたからこそ、無駄にしないという気持ちが強く働くのです。


2. 自己投資の意識を持つことの大切さ


1. 自己投資の意識が未来を切り開く

 子供のうちから自己投資の重要性を理解し、実践することは、将来に向けた非常に重要なスキルです。自己投資とは、自分自身の成長のために時間やお金を使うことです。勉強に必要な参考書や問題集を自分で選んで購入することで、自らの学びに対する意識が高まり、成績向上だけでなく、将来の選択肢を広げることにも繋がります。

  •  ・改善策: 生徒に「自分で選んで購入する経験」をさせるために、親がすべての教材を買い与えるのではなく、時にはお小遣いの中から自分で買わせる機会を与えることが大切です。


2. お金の使い方がその後の行動を決める

 お小遣いをどう使うかは、生徒自身の価値観や行動に大きく影響を与えます。例えば、お小遣いをすべて遊びや趣味に使う生徒は、自己投資よりも一時的な満足を優先する傾向があります。一方で、お小遣いを使って参考書や問題集を買う生徒は、自分の将来に対して責任を持つ姿勢が養われていきます。自分のお金を「何に使うか」という選択は、日常の行動に直結するのです。

  •  ・改善策: 生徒に自分の未来を見据えたお金の使い方を考えさせ、目標を達成するためにどのようにお金を使うべきかを話し合う機会を設けるとよいでしょう。


3. お小遣いをどう活用するかが学びの鍵


1. お金を使うことで得る「実感」

 親に買ってもらう参考書や問題集とは違い、自分のお金で買うという行為には「実感」が伴います。お小遣いを使うことで、自己責任の感覚が芽生え、その物を活用しようとする意欲が高まります。お金をどう使うかという経験を通じて、子供は金銭感覚を養い、自分の行動に責任を持つことを学ぶのです。

  •  ・例: 自分で買った問題集をしっかりと使い込み、結果が出ることで「自分の投資が実った」という満足感が得られ、その後の学習意欲にも繋がります。


2. 自己管理能力の向上にも繋がる

 お小遣いを自己投資に使うことは、自己管理能力の向上にも繋がります。自分の限られた資金をどのように使うか、どの教材が必要かを考え、計画的にお金を使うことで、時間やリソースの管理が身につきます。このスキルは、学業だけでなく、将来の仕事や生活全般に役立つものです。

  •  ・改善策: 生徒にお小遣い帳をつけさせ、自分のお金の使い道を振り返りながら、自己投資の重要性を教えることも効果的です。


まとめ


生徒たちは、お小遣いを自己投資に使うという発想を持つことが少ないかもしれませんが、自分でお金を使うことの意味を理解することが、成長の大きな鍵となります。親に頼んで買ってもらうことも重要ですが、自分のお金で参考書や問題集を買うことで、決意と責任感が生まれ、勉強に対する姿勢も変わってきます。

自己投資は、自分自身の未来を切り開くための大きなステップです。生徒には、遊びや趣味にお金を使うだけでなく、自分の成長や学びに投資する意識を持たせることが、将来の成功に繋がるでしょう。

一覧に戻る