塾長ブログ

2024/09/17
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個性とは何か?-個性をはき違えた生徒たちへ考えるヒント

今の時代、「個性」が大切にされるようになっています。学校や塾でも、生徒それぞれの個性を尊重し、能力や性格に合わせた指導を心がけることが多くなりました。しかし、その「個性」という言葉をはき違えてしまっている生徒も少なからずいます。たとえば、自分が勉強ができないことを「これも個性だ」と主張する生徒もいます。

では、そもそも「個性」とは何でしょうか?個性とは自分の短所や欠点を正当化するための言い訳なのでしょうか?今回は「個性の定義」について、わかりやすく考えてみたいと思います。


1. 個性とは?


1. 個性とは唯一無二の自分らしさ

 個性とは、他の人とは違う「自分らしさ」を表すものです。性格、考え方、趣味、特技、価値観など、様々な要素が組み合わさって自分という人間を形作り、他の誰とも同じではない自分だけの特徴を持つことが「個性」です。つまり、個性は自分を表現する重要な要素であり、それぞれの違いを尊重し合うことが大切です。

  •  ・例: ある生徒が絵を描くのが得意だったり、他の生徒がリーダーシップを発揮したりすることも個性です。


2. 個性とは責任を伴うもの

 しかし、個性は自分の都合の良い部分だけを切り取って使えるものではありません。個性には責任が伴います。自分の個性を認識し、それをどう生かすか、そして自分の行動が他者にどのような影響を与えるかを考えることが重要です。つまり、「個性だから」と言って自分の短所や欠点を正当化するのは、個性の本来の意味から逸脱しています。

  •  ・例: ただ「勉強ができないのは個性だ」と主張するのではなく、「どうやってその個性を成長に繋げられるか」を考えることが必要です。


2. 個性をはき違えた主張


1. 勉強できないことを個性とする生徒の言い訳

 個性を正当化するための言い訳として使ってしまうケースもあります。勉強ができないことを「個性だ」と主張し、努力しようとしない生徒がいます。しかし、個性とは欠点や短所を理由にするものではなく、あくまで自分の特徴を生かして成長するためのものです。勉強ができないことを個性だとするのは、ただの逃げ道に過ぎません。

  •  ・例: 「自分は勉強が苦手だけど、他に得意な分野を見つけたい」と考えるのは個性の生かし方ですが、「勉強できないのも個性だから」と努力を放棄するのは違います。


2. 個性と怠けの違い


 「個性」と「怠け」は別物です。個性は、自分を表現するために発揮するものですが、怠けはただの行動の怠慢です。自分の苦手な部分や弱点を個性として扱うのではなく、そこを改善しようとする努力こそが大切です。勉強が苦手でも、自分のやり方を見つけ、工夫することが個性の一部になり得るのです。

  •  ・例: 「自分のペースで学ぶのが個性」なら、それをどう勉強に役立てるか考え、実行することが大事です。


3. 個性を成長に活かす方法


1. 個性は成長のための土台

 個性は、自分が得意なことや好きなことを見つけるための土台です。勉強が苦手でも、それを克服するための方法を探し、自分らしい学び方を見つけることが個性を生かすということです。つまり、個性は成長を妨げるものではなく、成長を加速させるための大切なエネルギーです。

  •  ・例: 勉強が得意でなくても、絵や音楽が得意であれば、そのスキルを活かして他の学びに応用することができる。


2. 短所を改善する力も個性の一つ

 自分の短所や苦手なことを改善しようとする姿勢も、個性の一つです。「個性だから」と言って逃げるのではなく、「自分にはこれが苦手だから、どう工夫すればいいか」を考えることこそ、成長に繋がります。自分の短所に向き合い、少しずつでも改善しようとする力は、非常に貴重な個性です。

  •  ・例: 勉強が苦手な生徒が、「どうやって理解を深めるか」を工夫する姿勢こそ、個性を発揮している瞬間です。


3. 他者との違いを活かす

 個性は、他者との違いを受け入れることでもあります。他の人と同じようにできないことがあっても、それをマイナスに捉えず、自分らしい方法で解決する力を育てることが大切です。誰かのやり方を真似るのではなく、自分に合った方法を見つけることが個性を最大限に活かすことです。

  •  ・例: 周りの生徒が一斉に問題を解いているとき、自分はノートに要点を書き出す方法をとるなど、自分に合った学び方を見つける。


まとめ


個性とは、ただ自分を正当化するためのものではなく、成長の土台となる重要な要素です。勉強が苦手なことを「個性だ」と主張するのではなく、その苦手な部分をどう改善し、どのように自分らしさを活かして学んでいくかが大切です。個性は決して言い訳のために使うものではなく、成長を促す力に変えるものです。自分の個性を理解し、正しい方向で活かしていきましょう。

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