中学生に今こそ必要な“考える力”を育てる習慣
【はじめに】
「最近の子どもは“自分の言葉”で話せない」
「すぐに正解を求めて、深く考えようとしない」
そんな声が、保護者・教育関係者の間でよく聞かれます。
実際、学校や塾でも「なぜ?」「どう思う?」と聞くと黙り込んでしまう中学生は少なくありません。
しかし今、社会や入試の変化からも、“考える力=思考力”の育成はますます重要になっています。
今回は、そんな「考える力」を中学生が自然に身につけていくための、家庭でできる具体的な習慣づくりのヒントをお伝えします。
【なぜ今、“考える力”が必要なのか?】
✅入試も社会も「自分で考え、表現する力」を求めている
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・高校入試では記述問題・自己表現型の課題が増加
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・大学入試でも「思考・判断・表現力」が評価される時代に
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・将来の社会でも「言われたことだけをやる人」は通用しない
→今こそ、“自分の頭で考え、言葉にする力”が求められています。
【「考える力」が育ちにくい原因】
❌ すぐに「正解」を教えてしまう
親や先生が「それは違う」「こうやるの」とすぐに答えを与えてしまうと、
子どもは自分の意見や疑問を深める機会を失ってしまいます。
❌「効率重視」の勉強ばかりになっている
ワークを何周もして“覚えること”はできても、
「なぜそうなるか」を考える機会が少ないと、表面的な理解にとどまります。
【“考える力”を育てる家庭習慣3選】
●① 「どう思う?」と聞くクセをつける
ニュースや会話、日常の出来事に対して、
「○○についてどう思う?」と、“正解のない問い”を投げかけることが大切です。
→例:「給食って有料と無料どっちがいいと思う?」
→子どもが答えに迷ったときは、「理由も聞かせて」と優しく促してあげましょう。
●②「一緒に考える時間」をつくる
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・買い物の値段比較
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・家族旅行のスケジュールを一緒に決める
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・ニュースを見ながら意見交換
→正解を出すことより、「考えるプロセスを共有する」ことが重要です。
●③「すぐ答えない」を親も実践する
子どもに何か聞かれても、すぐに答えず、
「どう思う?ママはちょっと考えてから答えるね」と返すことで、
“考えていい時間”をつくる姿勢を見せましょう。
→親が「すぐに答えを出さない姿」を見せることが、子どもにとっての良いモデルになります。
【まとめ】
“考える力”は、勉強の中だけでは育ちません。
日常生活の中の「なぜ?」「どう思う?」の積み重ねが、思考力を育てる最も自然で確かな方法です。
✅今日からできること
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1.子どもに「どう思う?」と聞いてみる
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2.答えのないことを一緒に考える時間をとる
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3.親も「ちょっと考えてから話す」姿勢を見せる
今こそ、“正解を教える”から“考える力を育てる”教育へ。
それが、これからの時代を生き抜く子どもたちへの、何よりの贈り物です。