“うざい”と言われた後の親の正解対応とは?
【はじめに】
「もう“うざい”って言われちゃって…話す気も失せました」
「心配してるのに、どうしてあんな言い方するの…?」
思春期の子どもに「うざい」と言われて傷ついた経験、ありませんか?
実はこれ、多くの保護者が直面する“自立と葛藤のサイン”でもあります。
今回は、「うざい」と言われたときの親の正解対応と、その裏にある子どもの本音を、塾長としての実体験も踏まえてご紹介します。
【なぜ“うざい”と言うのか? 子どもの心の裏側】
✅ ①「心配=監視」と受け取ってしまう
親の「どうだった?」「宿題終わったの?」は、
子どもにとっては「見張られている」と感じられることがあります。
→干渉されたくない気持ちと、心配してほしい気持ちの間で揺れているのが思春期の特徴です。
✅ ②「自分で決めたい」欲求が強まる時期
中学生は、「自分で決めたい」「認められたい」気持ちが強くなっていく時期。
そこで親が先回りして指示やアドバイスをすると、
“奪われた”と感じ、反発の言葉として「うざい」が出てくるのです。
【“うざい”と言われた時のNG対応3選】
❌ ①「何その言い方!誰に向かって言ってるの!?」と怒る
→感情をぶつけ返すと、対話の扉が完全に閉まってしまいます。
❌ ② 無視して距離を置く
→「もう知らない」と親がシャットアウトすると、子どもは「本当に見捨てられた」と感じることも。
❌ ③「そんなこと言う子は知らないよ!」と突き放す
→言葉に傷ついた気持ちは分かりますが、“関係性の切断”を示唆する言葉は逆効果です。
【“正解対応”は、この3ステップ】
● ① 一度スッと引いて、冷静になる
→まずは「それだけ今、いっぱいいっぱいなんだな」と受け止めましょう。
その場で言い返すのではなく、沈黙も“選択”として有効です。
● ② 感情ではなく“距離感”を調整する
→翌日や時間をおいて、「昨日はちょっと言いすぎたね」「大丈夫だった?」と
淡々と、でも見守っていることを伝えるのが効果的。
● ③ 「話したくなったら、いつでも聞くからね」と伝える
→子どもは、“関係は切れなかった”という安心感があって初めて心を開けます。
タイミングは子どもに任せ、親は静かな“待つ力”を持ちましょう。
【まとめ】
「うざい」は、思春期特有の“言葉の暴風”です。
その奥には、「認めてほしい」「そっとしてほしい」「でもわかってほしい」という
不器用なSOSが隠れていることも少なくありません。
✅ 正解対応まとめ
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1.言い返さず、一歩引いて受け止める
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2.親の存在は“変わらずにいること”が安心になる
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3.「話したくなったら聞くよ」で関係性の“扉”を開けておく
“うざい”は拒絶ではなく、関わり方を変えてほしいというサイン。
大切なのは、“信頼は消えていない”と伝え続けることです。